ファームウェア

ファームウェアはハードウェアデバイスにプログラミングされているソフトウェアの一種で、ハードウェアの基本的な機能を制御します。それぞれのデバイスのファームウェアコードは、デバイスの性質やハードウェアコンポーネントに特化して書かれています。サーバーや PC、産業用の機械、医療機器、スマートセンサーなど、ほぼすべてのデバイスにファームウェアが組み込まれています。

シンプルなデバイスの場合、ファームウェアが必要な機能のすべてを提供します。コンピューティングのリソースや要件が複雑で高度なデバイスの場合、ファームウェアとは別に、特定のデバイスのハードウェアに特化されていないオペレーティングシステムやソフトウェアコンポーネントがインストールされているものもあります。

デバイスのハードウェアは ROM やフラッシュなどの内蔵メモリーに埋め込まれています。ベンダーによって、製造時にファームウェアがデバイスに永久的にインストールされ一切変更できない場合もあれば、物理的なアクセスを必要とするローカル方式、またはネットワーク接続経由のリモート方式でファームウェアのアップデートが可能な場合もあります。

従来、リリース後にデバイスのファームウェアがアップデートされることはほとんどありませんでした。今日ではデバイスの機能やインテリジェンスが発達し、ファームウェアのアップデートの必要性が増しています。また、新しいタイプのデバイスメモリーや接続インターフェースなどのテクノロジーの発達により、ファームウェアのアップデートは以前よりも容易になっています。ファームウェアをアップデートする理由には、デバイスの機能の変更、新たな業界要件の遵守、バグ修正、セキュリティの脆弱性への対策などがあります。

ファームウェアはデバイスの中核をなす機能を制御する重要な役割を担っているため、セキュリティの確保が非常に重要です。外部からの脅威にさらされているコネクテッドデバイスや、医療機器などのミッションクリティカルなデバイスともなればなおさらです。攻撃者はファームウェアの弱点を利用しマルウェアを送り込んだり、コミュニケーションを傍受したり、データを盗んだり、デバイスの構成を変えたり、デバイスのベンダーやユーザーに大きなダメージを与えたりできます。

この問題の認識はベンダーの間で高まっており、製品の計画や設計、開発プロセスにセキュリティが取り入れられるようになっています。また、ベンダーによっては、デバイスの稼働中にセキュリティの脅威を検知し対処するセキュリティ措置を実装しているところもあります。